心理職でもできる資産形成と運用

心理職でもできる資産形成と運用

FP×心理Thによる資産にまつわるアレコレのお話

未だに糖質制限してるってマジ!?後悔しないための正しい食事

 

リヒト(@r2209)です。健康寿命を伸ばすことは、直接間接に資産形成につながります。しっかりと意識していきましょう!

 

ふっふっふ。聞いてくださいリヒトさん!早速私も健康を意識し始めましたよ!

 

お!行動力があるね!何をし始めたの?

 

昨日から糖質制限してるんです!お米も食べないし、お菓子も食べてませんよ!お菓子抜きはちょっとしんどいですけど、将来のために頑張ります!

 

ちょ、ちょっと待ってココロちゃん!糖質制限は将来のことを考えた場合、逆効果なんだ。お菓子の食べ過ぎは確かに推奨しないけど、お米もバランスよく食べないと寿命は却って短くなるんだよ。

 

え!そうなんですか!?

 

 

糖質制限とは

三大栄養素をご存知でしょうか?

 

炭水化物、タンパク質、脂質が三大栄養素です。このうち、炭水化物は「糖質」「食物繊維」からなります。

食物繊維は、人は吸収できないとされており、いくら食べても問題視されません。

ところが、糖質は吸収され、余った分は脂肪として蓄えられてしまうと考えられています。

 

また、糖質を制限することで血糖値の上昇が抑えらるとされています。

血糖値の上昇が抑えられるのがどう良いとされているのかというと、それに伴って「インスリン」の分泌も抑制されるのです。

 

インスリンは血糖値を下げるために血液中の糖を脂肪細胞に取り込むよう命令を出すホルモンです。

つまり、インスリンの分泌量が多くなってしまうと、それだけ糖が脂肪細胞に取り込まれてしまうことになるのです。結果として太りにくくなるというわけです。

 

主に、この二つの理由から「糖質をとらない」というダイエット法が注目され大ブームとなっているのです。

 

 

本当に痩せるのか

糖質制限自体はとてもきついことです。

「お米食べたい」「間食したい」という人間としてわき上がる欲求と戦わなければならないからです。

しかし、それへの対処法は「食べなければ良い」というシンプルなものです。しかも、制限されるのは糖質だけなので、それ以外のものは好きなだけ食べていいとされています。

ブロッコリーやお肉(特に赤身)は糖質が少ない食品として注目され、しまいにはご飯の代わりにブロッコリーを敷き詰めたお弁当まで登場しました。

 

「ただ我慢すればというわけではなく、食べて良いものだったら好きなだけ食べても良い」とい手軽さがうけたのでしょう。

 

たったこれだけの我慢で脂肪が落とせるとしたら、こんな楽なことは無いでしょう。

実際、糖質制限ダイエットをすることで、比較的早く体重は落ちるようです。

 

しかし、本当に落ちているのは「脂肪」ですか?

 

体重が落ちると脂肪が落ちたと反射的に考えます。ところが、体重が落ちるとき、必ずしも脂肪の減少が理由とは限らないのです。

 

体内に蓄積されている糖質、つまりグリコーゲンには、一個の分子に水が3〜4倍結合しています。筋肉にもグリコーゲンが蓄えられており、これを筋グリコーゲンといいます。

体内のグリコーゲンの8割強が筋グリコーゲンとして蓄えられているそうです。

 

炭水化物を抜くと何が起きるかというと、グリコーゲンが枯渇します。すると筋グリコーゲンも自ずから減っていきます。

 

グリコーゲンには水が多く結合しているのでしたね?

 

わかりますか?つまり、糖質制限をして減っていたのは脂肪ではなく、水分だったということなんです!

 

痩せたんじゃなくて、脱水症状だったんだ!

 

水分は身体の健康にはとても重要な影響を及ぼしています。

水分がなくなると髪や肌はカサカサになりますので、糖質制限ダイエットは特に女性にお勧めできないダイエット法であることがお分かりかと思います。

 

僕たち男性心理カウンセラーにとっても、当然嬉しいことじゃないよね。

 

 

脳の唯一の栄養は、糖

ダイエットとなると、つい首から下のことを考えがちです。

しかし、健康のためと考えるなら、「脳」のことも考えなければなりません

 

脳の唯一の栄養素、それは糖質です。

糖質制限を行うと、脳は大飢饉状態となります。そうなった時、脳はどこから栄養を接種するかというと、なんと、筋肉を分解して糖新生をすることによってなのです。

 

どんどん筋肉が減っていくので、どんどん代謝が悪くなり、却って「太りやすい身体」になります。

 

この「脳の唯一の栄養は、糖」というのは人間の構造を考える上で忘れてはいけないくらい重要です。

 

「余った糖質が脂肪になる」というよく聞く言説は、実はラットの実験によって導きだされたものであり、人間には当てはまらないのです。

 

ラットは脳がほとんどないので、糖を脳で消費することがないために脂肪へと変換されてしまします。

ところが、人間の脳は体重の2%ほどしか占めないにもかかわらず、全エネルギーの24%くらいを消費する大食漢なのです。

 

しかも、肝臓は1日10g以上の脂肪を合成することはできないという研究結果もあるそうです。

 

ですから、人間の場合、糖を摂取しても脂肪に変わることはほとんどありません

 

太った、と思うときはグリコーゲンの水分が増えただけだったってこともあるんだ…

 

 

糖質制限の一番怖いことは…

せっかくダイエットをして痩せようと思っているのに、どんどん太りやすい身体になり、あげく脱水症状まで起こす糖質制限ダイエット。恐ろしいことばかりです。

 

ですが、まだ恐ろしい話はあります。

 

なんと、糖質制限を続けると、死亡リスクが糖質制限していない人の1.5倍にまで跳ね上がるのです!

 

エビデンスは、米ハーバード公衆衛生大学院のTeresa Fung氏らが「Annanls of Internal Medicine」誌2010年9月7日号に報告した研究です。

健康状態に特に問題のない男女を20年以上追跡調査し、高糖質食(総摂取熱量の60%程度)の人々と、低糖質食(35~37%)の人々を比較したところ、総死亡リスクは低糖質食の方が12%高く、さらに低糖質+動物性食品群では23%高くなるという結果が得られたのです。

 

 

結局、不自然なことをしないのが一番

ここまでのリスクを承知で糖質制限をするのであれば、それはもはや止めようがありません。最終的には個人の自由です。

 

しかし、身体的資産の形成という意味では全くオススメはできません。

 

ダイエット法は特殊であれば特殊であるほど注目を集めます。

古いダイエット法だったら、リンゴダイエットなんかもありましたし、黒酢ダイエットなどもありました。

今でもベジファーストなど、その種類の豊富さに感嘆とするばかりです。

 

しかし、これだけダイエット法があふれている理由は一つしかありません。

効果がないからです。

 

効果のあるダイエット法が見つかれば、そこでダイエット法の歴史にピリオドがついているはず。

 

忘れてはいけないのは、いつの時代も太っている人も入れば、痩せている人もいるという単純な事実ではないでしょうか。

お米などの炭水化物を普通に食べている人でも痩せている人はたくさんいます。

そもそも太古の昔から摂取してきた炭水化物を急に禁忌にする理由が、僕にはよくわかりません

 

結局、普通の食事を普通に一日三食食べ、適度に運動すれば自然と痩せるのです。

奇をてらった方法を試す必要は全くありません。

 

 

 

以上の記事は、主に下記を参考に書いています。

tarzanweb.jp

gooday.nikkei.co.jp