心理職でもできる資産形成と運用

心理職でもできる資産形成と運用

FP×心理Thによる資産にまつわるアレコレのお話

心理学の専門性を後方支援として使えば面白くなる

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リヒト(@r2209)です。 臨床心理士公認心理師を生業としながら、FP2級を取り、心理職のお金廻りのことを考えています。

 

 

 今日は、心理学の専門性を後方支援として使えば面白くなるのではないか?というテーマでお話していきたいと思います。

 

 

心理学の資格を取る意味

 心理学の専門性を活かそうと思ったら、まず考えることは資格を取ることかと思います。僕もそうですが、多くの人は臨床心理士公認心理師を目指すんではないでしょうか。

 

 その資格を取る目的というのは何かと言うと、

カウンセリングや心理検査を実施するだけの社会的証明を得るためだったり、

より専門的な知識をインストールするためのドレスコードとして使えるようにするためだったりします。

 ドレスコードとはどういうことかというと、

研修の類いによっては「臨床心理士公認心理師の有資格者」といったものが参加条件として掲げられたりするので、これをクリアするためツールとしての意味合いです。

 

心理の資格を取ることによる機会損失

 こういう目的で僕らは資格を取る訳なので、当然のこと、その資格が得意とする働き方に僕たちの業務は寄ってくるわけです。 

 試しに「心理 求人」で求人サイトの情報を見てみると、臨床心理士公認心理師の資格を求める医療領域が引っかかることが多い。この領域ではカウンセリングや心理検査が求められているからです。

僕たち心理の専門家に求められている仕事はこういったものなんだな、と改めて痛感します。

 

 ただ、ここからです。

 

 よくよく考えると心理学の知識って人が集まるところではどんな場面でも使えるはずのものなんですよね。

となると、働き方をカウンセリングや心理検査などに狭めてしまうのはめちゃくちゃ大きい機会損失になっていないか?ということを思う訳です。

 

 どういうことが、説明しますね。

 

 図書館や本屋さんにで心理学コーナーへ行くと、圧倒されるのが、その「◯◯心理学」の多さです。

 臨床心理学はもちろんのこと、発達心理学社会心理学認知心理学犯罪心理学産業心理学。はたまた恋愛心理学やツイッターの心理学なるものまで。

 こうやってみてみると、心理学というものが、元来「何かの後に引っ付く」のがとても得意が学問領域なんだということが分かるような気がします。

 

 試しに「発達物理学」ってググってみましたけど、それらしい学問領域はないようでした。

 

心理学を活かしきるためにはその特性を理解することが重要

 こう考えると、カウンセリングとか心理検査みたいに、心理学を全面に押し出した働き方って、それはそれでもちろん大切なんだが、

本来の心理学の持ち味を活かしきれていないような、なんともモッタイナイような感じもしちゃったりします。

 

 つまり、心理学は何かの後方支援に回ることも考えることが大切であり、むしろその方が得意だったりするのではないか。

 

 心理職がこの観点から社会に対して心理学のポテンシャルを発揮できれば面白いことになりそうな気がします。

 

心理学を経営に活かす

 ぱっと考えただけでも、マーケティングや営業なんかは心理学を活かせそうな気がします。

当然、マーケティングも営業も、経営学をベースとしてバリューチェーンとしての知識を一番に持っていなければならないのだけど、

サブ的に心理学がお役に立てるのではないだろうか。

 

デプスインタビューなんかで顧客が本当に求めているニーズを掘り下げることができると、そのマーケティングはめちゃくちゃ強い。インタビュー(面接)なんか、臨床心理士の得意とするところじゃないですか。

 

  もちろん、学術的なレベル感だと、マーケティングは「消費者心理学」なんかで貢献できているとは思います。

 が、「マーケティング心理コンサルタント」みたいな業種が誕生していないことを考えると、まだまだその知見が現場に落とし込まれていない感じもします。

 

 営業なんかもそう。人の話を聴く傾聴スキルだったり、購買行動に繋げる動機づけ面接だったりがお役に立つかもしれなくて、こういうスキルを僕たち心理職の多くは身につけている。 

 

「心理職のコンサル受けると営業成績が伸びる」

 

 こういうことが知られていくようになったら、心理職の社会的ニーズはもっと高まるはず。

 

一法人一心理職は、企業にとってもお得?

 もちろん、企業内カウンセラーとして今まで鍛えてきたカウンセリングスキルそのものも活かそうと思えば活かせると思います。

メンタルヘルスケアの専門家として仕事上の悩みを聴いたり、家庭内でのコミュニケーションについて一緒に考えたりもできると、最近とみにいわれるようになった

「健康経営」や「ワークライフバランス」にだって寄与できるかもしれない。

ただまぁ、現状では外部EAPの利用を除いて、このような観点から心理職を利用しようという傾向はまだ多くはみられないのが現状だと思います。

 

一法人一心理職、企業にとってもお得だと思いますが?

あなたの企業に心理職を1人専属で雇ってみませんか?(笑)

 

まとめ

 ということで、話をまとめて行きたいと思います。

 心理学は元々「◯◯心理学」として、何かのバックアップが得意な学問。その学問の担い手である心理職も、何かの専門職、例えばマーケティングや営業の後方支援として実力を発揮できれば、かなり面白いことになるのではないか? という考察をお話しました。

 

 ということで、今日は、心理学の専門性を後方支援として使えば面白くなるのではないか?というテーマでお話させていただきました。

 

 このブログでは、心理職としての働き方やお金のことなどについて僕が考えていることをまとめていきます。

 

 それでは次の記事でお会いしましょう。それまでよい日々をお過ごしください。ではまた!