心理職でもできる資産形成と運用

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FP×心理Thによる資産にまつわるアレコレのお話

一法人一心理職はすぐそこ?

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リヒト(@r2209)です。 臨床心理士公認心理師を生業としながら、FP2級を取り、心理職のお金廻りのことを考えています。

 

 今日は、一法人一心理職はすぐそこ?というテーマでお話したいと思います。

 

 

一法人一心理職は1つの理想

 先日、僕はこんなツイートを投稿しました。

 

 

 このツイートは少なくない数の「いいね」をいただきましたし、引用リツイートで「一法人一心理職」の考えに賛成してくださるかたもいらっしゃいました。

 

 割と僕は本気でこの「一法人一心理職」が実現されればいいなと考えています。

 

 そんなことを考えている矢先、「一法人一心理職」の方向性にかなり近い求人をたまたま発見する機会がありました。そこで今日はその求人情報をご紹介しつつ、考えていることをお話していきたいと思います。

 

 ただ、求人情報を紹介するといっても、万が一にでも企業様に迷惑をかけるようなことがあってはならないので、求人情報が記載されたURL等を載せることは控えたいと思います。

ここでは、どのような業務内容で募集が出ていたのかということの紹介に留めることにします。ご了承ください。

 

産業医と法人を繋ぐエージェントサービス企業がある

 さて、まずは当該の求人を出していた企業がどんな企業様なのかをHPを元にご紹介すると、

言ってみれば医師専門の経営コンサルタントであったり転職エージェントであったりといったことをしている企業様のようです。

 

 その企業様から出ていた求人で僕の目に留まったのが、「産業医になりたい医師にヒアリングして、産業医を求める企業とマッチングさせるサービス」を業務内容にした求人です。

 

  さすがに「心理職とのマッチング」ではないので、そういった意味ではさっきの僕のツイートとは若干ニュアンスは違います。

 

 ただ、一企業一メンタルヘルス専門職という意味ではかなり僕がイメージしていたのと近い。そんな業務をやっている企業様があるのだなと知ると、なんだか嬉しくなっちゃいます。

 

 現在のところ、従業員50人以上の事業場では産業医を1人以上は必ず選任する必要があることが労働安全衛生法によって規定されています。

 

ですので、今回の「産業医になりたい医師にヒアリングして、産業医を求める企業とマッチングさせるサービス」は、それを斡旋するという側面もあるのだろうと想像します。

ただ、どうやらこの企業様は産業医を選任していない企業とのマッチングも行っているようなので、必ずしも法令遵守のためのものだけではなさそうです。

 

 企業にメンタルヘルスの専門家がいることがごく当たり前になることを理念にしてやっている企業様だとしたら、それってとっても素敵な価値観だなって思うんです。

 

 かつては「24時間働けますか?」ってうたう栄養ドリンクのCMが流されるくらい、猛烈社員としてがむしゃらに健康を度外視で働いていた時代がありました。

 

 でも今はそういう時代じゃない。

 

 人びとは、がむしゃらに働いても却って生産性は落ちるし、健康は害するし、良いことがないことに既に気づき始めています。万が一、それで従業員が過労死でもしてしまったら、多額の賠償金を支払うことだって充分にある。

 

企業にとって、従業員の健康を守ることは「生産性の向上」「医療費の削減」「訴訟リスクの低減」などに直結し、特に注力しなければならないタスクの1つとなっています。

 

 時代はもう圧倒的に「健康経営」の時代なのです。

 

 まだまだ「心理職と企業とのマッチング」が業務として確立していない(していたとしても極めて少数)のは残念ですが、この方向性で進むことでいつか一法人一心理職が実現したら良いなと思います。

 

心理職も産業医専門のエージェントになれる

ちなみに。

さっきの求人はエージェント等の経験は不問である一方、医療機関でのキャリアを持っている人を歓迎しているようなので、

僕たち心理職にも就職の可能性は大いにあるみたいです。

 

今後こういう求人が増え、そこに心理士(師)の資格を持っている人が入っていくようになったら、更に面白いことになりそうな予感がします。

 

まとめ

では、まとめます。

労働安全衛生法によって従業員50人以上の事業場では産業医1人以上を選任する義務を負っていることもあってか、企業と産業医をマッチングさせる業務がある。

まだまだ企業と心理職のマッチングにまでは至ってはいないのだが、健康経営が注目される昨今、遠くない未来にそういう文化が生まれてもおかしくはない。

 

 

ということで、今日は一法人一心理職はすぐそこ?というテーマでお話させていただきました。

 

 このブログでは、心理職としての働き方やお金のことなどについて僕が考えていることをまとめていきます。

 

 それでは次の記事でお会いしましょう。それまでよい日々をお過ごしください。ではまた!