家を買う気がなくても財形住宅貯蓄がオススメ!その理由とは?
リヒト(@r2209)です。
もしかしたら、この制度がないところで勤めている方がほとんどかもしれないので、このお話をするか迷いましたが、一応お話したいと思います。
「この制度」ってなんですか?
それは財形貯蓄っていう制度だよ。
聞いたことすらなかったです(笑)
財形貯蓄って何?簡単に説明
厚労省の調査によると、財形貯蓄制度を導入している企業・組織は約40%とのことです。
僕たち心理カウンセラーが勤務するようなところ(病院等の施設)では、もっともっとこの数字は少なくなるのではないでしょうか?
ですから、財形貯蓄制度自体を知らなかったとしても無理はないかも知れません。
あんまり需要なさそうなお話ですね…。もしかしてリヒトさん、ネタ切れですか!?
えっと、えーあの…
ココロちゃんのことは一旦おいておりて、とにかく財形貯蓄についてお話しますね(汗)
財形貯蓄とは、勤務先が僕たちの給料からいくらかを天引きし、銀行の定期預金などへ自動で払い込んでくれる制度です。
企業が福利厚生の一環として導入しているようです。
ただ、あまり利用されていないのか、なくてもいい福利厚生としてトップクラスの位置にランクするようです。笑
財形貯蓄制度のメリット
この制度のメリットについて幾つか触れていきます。
先ず一つめは、「無理なく貯めていける」ということです。天引きなので手間がありません。
また、国が行う支援なので「税制優遇措置」もあります。
さらに、「元本保証」というのも魅力の一つとなっています。
財形貯蓄の種類
財形貯蓄には3つの種類があります。
一般財形貯蓄、財形住宅貯蓄、財形年金貯蓄です。
一般財形貯蓄は3年以上積見立てていき、使い方は自由に選択できます。
一方、財形住宅貯蓄と財形年金貯蓄はその名の通り、前者は住宅購入やリフォームなど家に関する用途へ使うことが条件となっており、後者は満60歳以上の年金として払い出すことが条件となっています。
ともに、5年以上積み立てる必要もあります。
ここまでの説明を聞いて、ココロちゃんがもし財形貯蓄を利用するならどれを選ぶかな?
うーん、やっぱり一般財形貯蓄ですかね。他のは使い方が制限されてしまいますし、なんだか使い勝手が悪い気がします。
そう思うよね。多分、同じことを考える人が多いから財形貯蓄は福利厚生の中でも人気がないんだと思う。
ところで、リヒトさんだったらどれを利用しますか?
僕ならその勤め先の規約にもよるから一概にも言えないけど、基本的には財形住宅貯蓄かな?
え?リヒトさんが、家!?
財形住宅貯蓄がオススメな理由
ココロちゃんが驚くのも無理はありません。
僕は持ち家の購入に関しては懐疑的な立場をとっているからです。
このブログを前から読んでくださっている方々ならご存知かも知れませんね。
しかし、勘違いして欲しくないのは、僕が住宅の購入を目的にして財形住宅貯蓄を選んでいるわけではない、ということです!
え?どういうことですか?
先ほど、財形住宅貯蓄は「住宅購入やリフォームなど家に関する用途へ使うことが条件」とお話しましたが、これは実は正確ではありません。
正確には、「住宅購入やリフォームなど家に関する用途へ使うことが、利子に対する非課税優遇をうけるための条件」なのです。
ここを誤解している人が多いので、しっかりと把握しておいてくださいね!(先ほど誤解させる書き方をしておいてなんですが。。。苦笑)
財形住宅貯蓄は、「住宅購入やリフォームなど家に関する用途へ使う」ということを前提で積み立てた場合、550万円までの元利が非課税になるのです。
えっと、待ってください。ということは、家に関係ないことで使ったらその非課税分はどうなるんですか?
条件に合致しないのだから、当然課税されるよ。
え、だったらなんでリヒトさんは家を買わないのに財形住宅貯蓄を利用するんですか?
ここもカラクリがあるからです。
家に関係しないことに積み立てたお金を使った場合、550万円までの元利が非課税になるという制度が利用できなくなるのは本当です。
しかし、この制度が利用できなくなる期間は、実は、目的外払い出しをした日からさかのぼって5年間だけであり、それ以前に積み立てていた分の利益に関しては非課税のままなのです!
要は、5年以上積み立てておけば、家以外の目的で積み立てていてもこの制度の恩恵を受けれるってこと。そもそも5年以上積み立てないと払い出しできない制度だしね(目的払い出しの場合では5年未満でも可)。
財形住宅貯蓄がオススメな理由(こっちが本質)
とはいえ、これだけが財形住宅貯蓄をオススメする理由ではありません。
非課税になるといっても、今の金利はとても低いのです。
500万円預けたとしても、わずかにしか増えないでしょう。そんなわずかなお金に対する利子への税金が非課税になったところで、たかが知れています。
では、どうして財形住宅貯蓄をオススメするのでしょうか。
それは、勤務先によっても異なりますが、積立金の1〜5%程度の奨励金が貰えるからです。
明かに積み立てたお金にかかる金利よりも、奨励金のパーセンテージの方が大きいのです。
財形住宅貯蓄の場合、この奨励金の額が比較的高めに設定されていることが多いです。
どうしてかというと、「住宅手当」や「借上げ社宅」を利用されることと従業員が持ち家を買ってくれることを比較すると、後者の方が企業に取っては安上がりになるからです。
ですから、はやく家を買わせようと奨励金という美味しいオプションを用意してくれているのです。
なので、もし財形貯蓄制度が利用できるなら、財形住宅貯蓄で積み立てていくことが一番賢い選択だ、ということになるのです。
ちなみに、この記事の真ん中の辺りで言ったように、本当に得をするかは勤め先の規約にもよります。場合によっては目的外払い出しをすると奨励金もなしになることもあります。事前にしっかりとチェックしてください。
もちろん、普通に家に関することで利用することも出来ます。
もしリフォームなどを考えているのなら、財形住宅貯蓄とともに、こちらを利用されるのもよいでしょう。