心理職でもできる資産形成と運用

心理職でもできる資産形成と運用

FP×心理Thによる資産にまつわるアレコレのお話

身内研究会 CBTと恋愛の心理学

リヒト(@r2209)です。

 

本日は、毎月恒例の仲間内で実施しているカンファレンスの日でした。

 

今回、僕は発表をお休みしましたが、他の三人のメンツが発表してくれました。

内容はCBTのケース2件と、恋愛心理学。

 

 

認知再構成法

一件目のCBTのケースでは、認知再構成法について改めて考えることをしました。

発表してくれた知人は認知再構成法を新たな観点から考察していて、とても興味深かったです。

 

CBTで認知を扱う時には、その「幅(柔軟性や多様性)」と「深さ(階層性)」の二軸で語られることが多いです。

しかし、発表者はその二つの軸だけではなく、第三の軸として「機能」についても考慮すると、より認知再構成法の実施に厚みが出るのではないか、と考えていました。

 

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確かに、新しい認知をたくさん案出すればそれで良いと言うものではありませんよね。

「下手の考え休むに似たり」ではありませんが、自分にとってピッタリ来る認知がなければ何の意味もありません。

 

同時に、「深さ」を追求して掘り下げていく行為は、時として侵襲的となりすぎるため危険も伴います。

 

その点、「機能」の軸はこういったリスクを最小限に留めることが出来るでしょう。

 

恐らく、僕も最終的に「機能」の軸を重視するような実践を行っているのですが、こうやって理論的に考えたことがなかったので、「なるほど」ととても感心しました。

 

 

診断について

もう一件のケースでは双極性障害と診断されたケースについて検討していきました。

 

こちらは守秘義務があるので詳しいことは言えませんが、元々はうつ病の診断が降りていた患者さんでした。ところがあることを継起に、診断が変更されたのです。

 

ただ、どうもケースの経過を追っていくと「自己愛性パーソナリティ障害がありそう」というような感じで、その見立てで僕たち4人の意見は一致していました。

 

診断名ばかりは僕たち心理カウンセラーには決定権がないので、主治医との見立ての違いは、ケースマネジメントに独特の難しさをもたらしますよね…。

 

 

最後は恋愛心理学

三人目の発表者は、最近結婚し、来月結婚式を挙げるという大人の階段を着実に昇りつつある、僕より年は下ですが、僕の人生の先輩です(笑)

僕が今お付き合いしている人にプロポーズするときは、是非彼にアドバイスを貰いたいなと密かに思っています。

 

そんな彼がまとめてくれたのが、「恋愛と結婚、そして離婚・再婚の心理学」です。

 

僕たちは、一体どんな異性に魅力を感じるのか、どういう特性があると関係が持続しやすいのか、恋愛観・結婚観に性差はあるのか、など、誰しもが興味あるテーマを発表してくれました。

実際、今日の勉強会で一番盛り上がったのは彼の発表でしたね(笑)

 

この発表も非常にたくさん勉強になるところがあったのですが、特に参考になったのは「結婚生活満足感が増すコーピング」と、その逆の「結婚生活満足感が低下するコーピング」についてです。

 

前者は肯定的コーピング、後者は否定的コーピングとも言うようです。

 

肯定的コーピング、気になりますよね?

 

仕方がない、お教えしましょう!(人の手柄を横取り)

 

肯定的コーピングには

建設的コーピング…ふたりの問題を解決するために、積極的に話し合いをする

 

共感的コーピング…パートナーを尊重し、共感的に理解しようとする

 

愛情伝達コーピング…積極的に愛情表現する

 

許しコーピング…パートナーの言動を許す

 

などがあります。

これ、全部心理カウンセラーなら得意中の得意なことですよね!心理カウンセラーなら離婚のリスクは0と言っても良いかも知れません!

 

もちろん、皆さん、奥さんや旦那さんに毎日「好きだよ」「愛してる」って言ってますもんね!!!

 

 

 

……とまあ、今のは半分冗談ですが^^

 

頭では分かっているし、仕事では共感や建設的なコミュニケーションを取れる人でもなかなかプライベートでは難しいですよね。。。

 

でも僕は極力いつも「好きやで」と言うようにしてます。まだ結婚してないけど。

 

 

否定的コーピングの方が、もしかしたら気になるかも知れませんね。

こちらは以下のものがあります。

撤退コーピング…話し合いを避けようとする

 

逃避・回避コーピング…問題を忘れようとしたり、問題解決をあきらめたりする

 

自責コーピング…自分の責任だと思い、自分を責める

 

自己弁解コーピング…言い訳をしたり、責任を認めようとしたりしない

 

暴力的コーピング…パートナーに暴力をふるう

 

まだありますが、ざっとはこんな感じです。

⑤とかは最悪なので論外ですが、他のは多かれ少なかれやってしまうこともあるコーピングかもしれませんね。

 

上記コーピングから言えるのは、夫婦の会話、それも建設的で機能的な会話を増やすことが2人の関係を持続させるのにとても効果が高いのだろう、ということでしょう。

 

実際、夫婦の平日の会話時間についての統計によれば、

10分未満の夫婦は26.7%、

10分から30分未満は27.3%、

30分から60分未満は26.1%であり、

60分未満の夫婦が解答の多数をしめていたそうで、圧倒的に会話の時間が少ないのです。

 

もっと積極的に会話していきたいなと思いました。

 

参考文献は下記の二冊らしいので、興味あるかたは手にとってみても良いかも知れませんね。僕も今度借りよう。

本日は以上です! 今日も最後までお読みいただき、ありがとうございました!!