心理職でもできる資産形成と運用

心理職でもできる資産形成と運用

FP×心理Thによる資産にまつわるアレコレのお話

コミュニティ心理学は人と人とのつながりを重視する優しい心理学

 

 

リヒト(@r2209)です。今日は院浪してからの僕の生活がどうなったのか、コミュニティ心理学との関係を軸にしてお話していきたいと思います。

 

 

 

前回までの簡単なあらすじ

他学部だった僕が臨床心理士になることを目指し、大学院受験に望むが、結果的に面接試験で全滅し、結果、院浪となりました。

 

この院浪期間に、「そうだ、自分みたいに一人で悩んでいる人こそカウンセラーという存在が必要なんだ」と言うことに気づき、コミュニティ心理学の魅力に気づいたのです。

 

 

コミュニティ心理学を本格的に勉強するために

面接試験で全滅した僕は、自分自身を内省するとともに、他の不合格の原因も探求し続けました。

 

そこで出てきた1つの答えが

 

「研究計画書がクソ」

 

というものでした。

でも、前回の記事でもお話ししたように、他学部であった僕なりには一生懸命書いたものだったのです。

 

とはいえ、他との比較ができない環境だったので、自分の計画書がどの程度のレベルのものか判断ができないのも事実でした。

もし、相当レベルの低いものであったとしたら、根本から見直さないといけません。

何と言っても研究を計画した書類が研究計画書ですから、研究のイロハをしらないと計画書も満足に書けるはずもありません。

 

研究は流石に独学はできません。予備校で研究する訳にもいきませんでした。

 

「きちんと心理学の研究法を学ばないと研究計画が書けない」

 

そう思った僕は、いったん大学院受験をあきらめ、3年次編入で大学に入り直すことを決意したのです。

 

高校の指定校推薦で大学に入った僕は転部ができませんでしたが、一度卒業してしまえばその後何を学ぼうが僕の勝手ですからね。

 

目指した大学はもちろんコミュニティ心理学を専門に教えている教授のいる大学です。

 

結果、受験した大学は見事全て合格!

3年次編入の試験にも、もちろん面接試験はあります。ようやく「人を見るプロ」に認められたのです。

 

この時のホッとした感じは何とも形容しがたいです。
「人として劣っている」という自分で自分に貼ったスティグマをようやく剥がす事ができました。

 

ちなみに、面接をして下さった教授が、僕が入りたいと希望しているゼミの先生だったので、メチャクチャ緊張しました。ここで落ちたら立ち直れなかったかもしれません。

 

 

実は、同時に精神保健福祉士の資格が取れる通信制の専門学校も受験していたのですが、こちらも合格しました。

なので、僕は2回目の大学生活を送りながら、専門学校にも通うというダブルスクールをしていたのです。

 

 

ゼミは当然、コミュニティ心理学

3年次編入なので、入学していきなりゼミに参加することになります。

 

学部の2年間、研究法と共にコミュニティ心理学を学ぶチャンスが到来したことは無上の喜びでした。正直、専門学校の課題をやりつつでしたので、メチャクチャ大変でしたが、充実はしていました。

 

そして、2回目の卒業論文を出す時期が訪れました。

当然、今回のテーマはコミュニティ心理学に関するもの。テーマはコミュニティ感覚にしました。

 

コミュニティ感覚とは、自分が誰かと結びついていてその集団のメンバーとしてなんらかの貢献が出来ているという感覚です。

 

コミュニティ心理学の中心概念としても重要視されています。

 

ちなみに、卒論をまとめる中で分かったことは、コミュニティ感覚が強い人ほど職業レディネスが高いということでした。

おそらく、大学というコミュニティの中で自分が誰かに貢献できる人間だという感覚を養うことが出来ると、仕事を通じて何かの役に立ちたいという気持も高まるのだと思います。

 

…前の記事でも「僕の話に興味ある人はいないと思うので、僕の話はざっくりにします」みたいなことを言っておきながら案外長くなってしまいましたが、この記事でも長くなってしまいました。。。
すいません。もう、このまま自分語りで突っ走っちゃいますね(笑)

 

コミュニティ心理学はその人自身の問題だけでなく、周りのみんなのことも視点に入れる点に特徴があります。

「コミュニティ感覚」も、僕が挙げたコミュニティ心理学の定義の中にも出てきていましたね。

 

コミュニティ心理学とは、人と人との結びつき力・つながり力・かかわり力を強めていくことを目指す心理学である。
その力の強さを示す指標は「コミュニティ感覚」と呼ばれる。コミュニティ感覚が強ければ、当然隣の人のことがよく分かるし、その人の不調にも敏感になる。
これが結果的に「予防」につながる。

 

コミュニティ感覚は人と人との結びつきの強さを計る尺度だと思ってもらっても良いかもしれません。人は人と結びついていると実感できる時に強くなれるのだと思います。

 

ここらへんが、臨床心理学との違いですね。

臨床心理学は個人の内面をみます。一方で、コミュニティ心理学は社会とのつながりをみます。

また、臨床心理学はどちらかというと不健康な側面をみます。しかし、コミュニティ心理学は健康的な側面をみます。このような強いところをみていくことをストレングス視点といいます。

 

コミュニティ感覚とアドラー心理学の共同体感覚は非常に似た概念ですので、この辺りに興味がある方にはこちらの図書をお勧めします。

 

卒論が終われば大学院入試が待っています。僕にとっては数年越しのリベンジになるわけです。

さて、結果やいかに…!!

 

to be continued