お金のこと何もわからないままフリーランスになっちゃいましたが税金で損しない方法を教えてください!
税金のことはとても難しいけど、マンガなら簡単に勉強できる!
フリーランスでありながら確定申告のことがまったくわからない漫画家が、税理士のアドバイスを受けながら税金のことを学んでいくマンガ本となっています。
一から税金について勉強しようと思うと、とても大変です。
お金のことは全般的にそうですが、税金のことはわざと難しくしているのではないかと疑ってしまうくらい難しい制度となっています。
その点、マンガならすぐに読めるし、絵も描かれている分イメージしやすいので理解しやすいのではないでしょうか。
更に、本書にはフリーランス(個人事業主も含む)になる際のちょっとしたアドバイスも満載なのが嬉しいです。
例えば、
(フリーランスになることを)思い立ったその日から、ひたすら領収書やレシートを集めましょう。(中略)開業前に使った仕事関連の経費は、後々「開業準備費用」ということで確定申告に反映できるからです。(中略)だから、名刺は開業前に作るのがオススメです。作成にかかった費用は経費にできるし、開業後のゴタゴタで作り忘れて、大事なところでチャンスを逃したら大変です。
P30
などがそうです。開業前に名刺を作るなんて、意外と盲点かもしれませんね。
こういうノウハウについてはチェックリストがあり、し忘れ予防をすることができます。嬉しい心遣いです。
ウンチクなんかもあって楽しいです。
現在、所得税の最高税率は45%なのですが、1974年は75%もあったそうです(8,000万円超〜)。ビックリする数字ですね……。
この現状に嘆いたある有名司会者がいました。それがご存知、黒柳徹子サンです。
彼女の意見も反映してか、87年には最高税率が60%にまで下がったそうです。
経費については「何が経費になるのか」と悩むところですが、こちらもマンガならではの展開で楽しく学習できます。職種によっては意外なお金も経費になるようで「へえ〜」という感じでした。
とはいえ、確定申告のときに調子に乗って「あれもこれも経費」として申請すると、その後の税務調査でペナルティを課せられる可能性がありますからご注意を!
副業をする際に、勤務先に副業がバレたくないと言う人もいるかもしれません。
そういう人のための知恵も書かれています。
普通、企業や組織といった勤務先に勤めている場合、その勤務先が所得税の納税を国に対してやってくれます。
すると、今後は国がその情報を市町村に流します。市町村はその情報を勤務先に通知し、住民税を支払うように言ってくるので、勤務先は僕たちの給料から天引きして住民税を納めます。
以上のことを全部勤務先がやってくれるので、働いている人は特に何もする必要がありません。
ところが、副業をすると自分で確定申告する必要が出てくる場合があります。
そうすると、市町村には勤務先からと僕たちから情報が送られてくることになりますので、それらの情報をまとめて住民税を決定します。
そして、決定した額を勤務先に通知するのです。
すると勤務先は「あれ?この人、給料の割に住民税が高いな?」と気づいてしまいます。これが副業がバレてしまうほとんどの理由です。
もし勤務先に副業をしていることをバラしたくない場合は、確定申告する際に「副業分と勤務先分の住民税をわけてほしい」ということを申請すればいいのです。
そのための方法も具体的に絵を使って描いてくれているのでとてもわかりやすいです。
ちなみに、マンガに登場する税理士の大河内 薫さんはyoutubeもやっているみたいです。
マンガも読むのが辛い、と言う方は、youtubeで勉強するのも全然ありだと思いますよ!