心理職でもできる資産形成と運用

心理職でもできる資産形成と運用

FP×心理Thによる資産にまつわるアレコレのお話

今さら聞けないお金の超基本

「下品である」とお金のことから目を背けたり、知らない・わからないままにしていると、一生損をし続けます

 

とはいえ、お金に対してはやはり、どことなく遠慮がちに考えてしまう人がほとんどなのではないでしょうか。

お金のことばかりを話している人を、人は卑しいとどうしても感じてしまうからです。

 

しかし、同時に、お金は資本主義社会で生きていく上で不可欠なものであり、全く話題にせずに生活することは不可能であることもわかっています。

 

そんな二律背反する難しい問題を秘めたお金。

 

このお金についての難問を、図解を用いながら優しく丁寧に解説してくれているのが、本書です。

 

本ブログでは、お金(資産)を「守る」「稼ぐ」「育てる」の3つの機能から捉えて、それぞれに対する戦術を解説しています。

それに対して、本書は「稼ぐ」「納める」「貯める」「使う」「備える」「増やす」の6つの機能から解説しています。

当然、被るところは多くあるのですが、本ブログでは対象としていなかった機能に対する解説もあったので、とても参考になりました。

 

マネープランや自己分析をするためのワークも随所に用意されているので、それをやれば将来のお金の見通しがたちやすくなるでしょう。

 

アドバイスが具体的なのもグッドです。

例えば、

手取り年収の2割を目安に貯蓄を始めましょう。現役時代の大きな支出のために1割、老後資金に1割です。
P84

 

その上で「財形貯蓄」など、知らない人には目から鱗な情報を提示してくれるので、なるほどなと納得しながらアドバイスを読むことができます。

 

過去のデータから、具体的な数字を使って例を提示してくれてもいるので、自分の状況を考える時のイメージがつきやすいのも魅力です。

 

タイトルの通り、「お金の超基本」なことが書いてあり、今さら人に聞けないことばかりですが、基本をおさえるためにこっそり今のうちに読むことをオススメします。

 

編集後記どういう訳か、僕たちはお金に良いイメージを持ちません。

しかし、よくよく考えるとこれは不思議なことです。なぜなら、お金は僕たちが時間や能力を使い、時には我慢して得た対価のはずだからです。卑しいものではなく、努力の結果なのです。
だとしたら、この「努力」をしっかりと見つめることこそ、自分への労いでしょう。お金を大切にすることは、自分のことを大切にすることでもあるのです。