心理職でもできる資産形成と運用

心理職でもできる資産形成と運用

FP×心理Thによる資産にまつわるアレコレのお話

第二回 公認心理師試験の問題を解いてみた!

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リヒト(@r2209)です。
本日は第二回公認心理師試験の合格発表の日でしたね。僕は第一回目のを受けていたので今回関係ないですが、試験問題を解いてみたかったので、楽しみにしてました(笑)

 

 

お疲れさまでした!

本日の14時に合格発表がありましたね!

受験された皆様、お疲れさまでした!

 

僕は去年受かっていたので今年は受けていませんが、身近に受験した方がいるので他人事ではありませんでした…。

 

 

合格率

公式の発表によると

 

受験者数が16,949 人

合格者数が7,864 人

合格率が46.4%

 

とのことです。

http://shinri-kenshu.jp/wp-content/uploads/2019/09/mmd_happyou002.pdf

 

 

今回の合格率は前回と比べて相当低いですね。前回は79.6%でした。

 

 

午前の問題を解いてみた!

冒頭のご挨拶でも述べましたが、合格発表とともに問題も記載されていたので、早速解いてみることにしました。

とはいえ、仕事もあるので、さくっとまずは昼休みの1時間かけて午前の問題を解いてみます。

 

結果ですが…

115点中、91点でした。約8割とれていますね。

 

ん?そんなに難しくない?

 

 

ちなみに、間違えた問題は

問6、10、12、15、16、19、23、27、31、34、44、45、47、51、52、(ここから事例問題。一問3点)60、66、70の計18問でした。

 

 

午後の問題を解いてみた!

午後は帰宅後早速解いてみました。こちらも1時間弱で終わらせ見直しせずそのまま解答しました。

 

 

さて、こちらの結果は…

115点中、93点でした。こちらも約8割です。

 

 

やはり午後もそんなに難しくなかったですね。

 

間違えた問題は

81、86、96、99、103、109、116、117、118、122、130、133、135(ここから事例問題。一問3点)142、146、147の計16問でした。

 

 

総合評価

 正直な感想として、合格率の割に今回の問題はそんなに難しくはなかったと思います。

 

 

今回、合格した方もそうではなかった方もいらっしゃるかと思いますが、どちらの方もこれからの臨床家としての姿勢が問われていると思います。

 

不合格だった方は当然、これからも勉強が続きます。伸びしろがあると言うことですから、楽しんで勉強するべきです!

 

 

合格だった方は、これで満足して勉強しなくなったら本末転倒です。

この試験勉強を通して興味を持った領域もあるかと思います。それをこれからも勉強しつづけると、もう試験を受けないとしても大きな成長に必ず繋がると思います。

その成長は絶対に目の前のクライエントや被支援者の役に立つはずです。

 

もし、合格したことに満足してしまって、これ以上勉強しなくなったとしたら、どんどん専門家としての実力は落ちていきます。

人間は悲しいかな、必ず忘れるし、技術はどんどん発展していくからです。

 

そういった意味では、むしろ不合格だった人の方がこれから伸びていくはずです。不合格でも何も恥ずかしがる必要はないでしょう。

 

 

僕たち専門家は、自分たちが努力した分、援助を求める人達に貢献出来る素晴らしい仕事をしています。

 

試験の合否にかかわらず、これからも一緒に頑張っていきましょう!

 

 

とはいえ、合否を待つ間はソワソワしっぱなしで精神的に疲れたことと思います。

今日はゆっくりされてくださいね!

 

お疲れさまでした!

 

 

 

 あ、そうだ。

 

 

せっかくなんで、Twitterで良くしてくださっている方が執筆された書籍を紹介しておきますね!

 

ではでは!

勘定科目って何?仕訳って何?簿記実務の実際

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リヒト(@r2209)です。
前回の記事では簿記の大まかな流れについておさえました。今日から、その一つ一つの具体的な内容を学んでいきたいと思います。

 

 

 

 

仕訳ってなに?

「働く」ということには、その対価として得られた何らかの金銭の授受が付随します。

簿記では、このようにその日一日に行われた金銭の取引を集計し、それを記録していきます。

その記録の仕方の初めの一歩となるのが、これから一緒に学んでいく仕訳という作業になります。

 

といってもよく分からないと思いますので、詳しく説明しますね!

 

このブログでは、基本的に複式簿記についてお話しします。

複式簿記とは、取引の二面性に着目して記録していく方法のことを言います。

 

まずここをおさえてくださいね!

 

例えば、パソコンを15万円で購入したとします。

この場合、パソコンという資産が増加するという側面があると同時に、現金という資産が減少したとい側面があります。

 

取引の二面性に着目、とはこのようなことをいうのです。なんとなくお分かりになられたでしょうか?

 

念のため、もう1つのケースで考えてみましょう。

 

今度は1回のカウンセリング料を7,000円と設定し、3人のクライエントから現金で料金を受け取った場合です。

 

この場合はさっきのPCのケースとはやや異なります。

今回のカウンセリング料の場合、7,000円×3で21,000円の現金という資産が増加するという側面と同時に、収益という資産が増加するという側面があります。

 

このような二面性を持つ取引を借方の要素と貸方の要素に分けるのが仕訳、という作業なのです。

 

うーん、なんだかわかったようなわからないような…
そもそも借方、貸方ってなんですか??

 

この二面性に着目するという考え方をより一層理解するためには、次に説明する貸借対照表(バランスシート)と損益計算書のことを知っておくとよいでしょう。

 

きっと、この二つを理解すると仕訳の二面性も理解しやすくなると思いますよ。

 

 

貸借対照表(バランスシート)と損益計算書

この借方と貸方を理解するには、簿記をする最終目標である貸借対照表(バランスシート)と損益計算書について知っておく必要があります。

 

今こうして複式簿記を勉強しているのは、青色申告に備えるためでした。

そしてその青色申告の際に必要となる資料の代表が、貸借対照表(バランスシート)と損益計算書です。

 

 

貸借対照表(バランスシート)とは「財産がどれくらいあるか?」を示すシートです。

こんな表を見たことがある人も多いのではないでしょうか?

       
  貸借対照表(バランスシート)  
(借方) 資産 負債 (貸方)
   
   
   
   
   
  純資産  
   
   
   
   
   
       

資産や負債は何かすぐにわかりますよね?

 

一方、純資産についてはよく分からない人もいるのではないでしょうか?

純資産とは、出資者から出してもらったお金で返済の必要がないお金などのことです。例えば資本金などがそうですね。

 

 この貸借対照表(バランスシート)において、特に重要なのは、

「資産」は左側(借方)にくるのが基本ポジション

「負債」と「純資産」は右側(貸方)にくるのが基本ポジション

 ということです。

 

これは「こういうもの」として覚えてくださいね。

 

 

対して、損益計算書とは、「いくら儲かっているのか?」を示すものです。

こちらはこんなシートとして表されます。

       
  損益計算表  
(借方) 費用 収益 (貸方)
   
   
   
   
   
   
  利益  
   
   
   
       

貸借対照表(バランスシート)と似ていますが異なるものですからしっかりとこの違いを把握しておいてくださいね。

収益から費用を差し引いたものが利益となります。

 

この損益計算書において、特に重要なのは、

「費用」「利益」は左側(借方)にくるのが基本ポジション

「収益」は右側(貸方)にくるのが基本ポジション

 ということです。

 

これも「こういうもの」として覚えてくださいね。

 

ちなみに、「借方」「貸方」という言葉に意味はありません

借方が左側、貸方が右側ということだけを覚えておいてくだされば大丈夫です。

 

 

仕訳帳への記入

ここまでのお話し、ついてこれてますでしょうか?

まとめると、「資産」「費用」「利益」は借方が基本ポジション、

「負債」「純資産」「収益」は貸方が基本ポジションであるということです。

 

さて、ここでもう一度、先ほど例に挙げたパソコンを15万円で購入した場合を考えてみましょう。

この場合、パソコン(備品)という資産が増加したと同時に、15万円の現金という資産が減少しました。

 

「資産」は借方(左側)が基本ポジションでしたね?

 

増加した場合、基本ポジションのまま仕訳されます。

ところが、減少した場合基本ポジションとは逆のポジションに記入されることになります(つまり貸方(右側)に仕訳される)。

 

ここも「そういうもの」と思ってください。

 

図にするとこんな感じです。 

    仕  訳  帳    
月  摘要 元丁 借方 貸方
X Y (備品費)   150,000  
    (現金)     150,000
    PC      
           

 

 

同様に、1回のカウンセリング料を7,000円と設定し、3人のクライエントから現金で料金を受け取った場合でも考えてみましょう。

 

この場合、合計21,000円分の現金が資産として増加し、同時に売上として収益が増加しました。

 

「資産」は借方(左側)が基本ポジション、「収益」は貸方(右側)が基本ポジションでしたね?

 

ですから、仕訳帳には借方の方に現金が21,000円増えたこと、貸方の方に売上が21,000円分増えたことを記入する必要があります。

 

図にするとこんな感じです。下記をご覧下さい。

    仕  訳  帳    
月  摘要 元丁 借方 貸方
X Y (現金)   21,000  
    (売上)     21,000
    カウンセリング料      

 

 

なお、ここにある()内にある「備品費」や「現金」「売上」というのは勘定科目と呼ばれるものです。

 

どのような勘定科目があるか、人材ドラフトさんのサイトが非常に分かりやすくまとめてくれていましたので参照してみて下さい。

ビジネス支援:[経理処理マニュアル 経理は整理整頓が大事]|人材ドラフトより

 

 

総勘定元帳への転記

いかがでしょうか?

仕訳自体はそんなに難しものではないはずです。

 

しかし、貸借対照表(バランスシート)と損益計算書が頭に入っていない間は多少混乱してしまうかも知れませんね…

 

どうしてこんな混乱するような作業をするかというと、次に行う勘定元帳への記入の際にミスをしないためです。

まずはどんな勘定科目に基づく取引をしたのかをコツコツ記録し、その後勘定科目毎に整理した方がミスがないのです。

 

この、仕訳をもとにして総勘定元帳へ記録を転記していく作業を元帳転記といいます。

 

総勘定元帳は何が「総」なのかというと、いくつかの勘定口座が1つにまとまっているから「総」勘定元帳と呼ばれます。

勘定口座とは、先述の勘定科目毎に記録するための用紙のことです。

 

要は、勘定科目毎にお金の出し入れを分類していくものが元帳転記だと思って下されば結構だと思います。そうすることで、各勘定科目の合計金額や残高がわかるのです。

 

…と説明しましたがおそらく今ひとつ伝わっていないと思います。

ここも図で説明した方が分かりやすいと思います。オフィスサポートさんの画像が分かりやすかったので引用します。

簿記 転記とは - パソコン講座・簿記・社内研修講座 オフィスサポート 浜松より

 

このような感じで、まずは全ての取引を仕訳帳にまとめ、今度は各勘定科目毎に勘定口座へ転記していくのです。

上記の図は現金についてまとめられていますが、もちろん、現金以外の他の勘定科目についても同じ要領でまとめていきます。

 

 

合計残高試算表で間違いがないかチェック

元帳転記が終わったら、それが正確になされているかどうかを確認します。そのために作成されるのが合計残高試算表です。

合計残高試算表
借方 勘定科目 貸方
残高 合計 合計 残高
    現金    
    当座預金    
    買掛金    
    未払い金    
    売上    
         
         
Y X   X Y
         

 

仕訳帳から総勘定元帳への転記が正しく行われていれば、借方と貸方の合計金額は必ず一致します。

 

会計ソフトを使えば、仕訳から総勘定元帳への転記は正確に、かつ、自動でやってくれるので問題はないでしょう。

 

無料で使える「やよいの青色申告 オンライン」などの会計ソフトを使うと便利です。

 

ただ、できあがった合計残高試算表を見ることで、毎月の経営状況を把握できますので、そのためにチェックするのもありだと思います。

 

毎月作成すると、1年で12枚の合計残高試算表ができているはずです。

これに決算整理という手続きを行ってから、今度はいよいよ決算書を作成していきます。

 

簿記実務の基本的な流れをおさえ、何が必要かを知ろう

「確定申告は自分一人でできるのでしょうか?」の写真

 

リヒト(@r2209)です。
今日から一緒に簿記について勉強していきたいと思います。

 

 

簿記実務の流れ

簿記は分かってしまえば割と簡単です。

しかし、馴染みがない分、出だしで躓くと難しく感じてしまうものです。

 

ですので、今日は内容を理解するというよりも、ざっと「青色申告をするまでに簿記を使ってこんなことをするのね」ということを知って下さればと思います。

 

 

まずは、全体的なイメージを作るために、簿記実務の流れについてざっとご説明します。

基本的な流れとしては、

お金の流れがある毎に仕分けをする(仕訳帳に記載する)

それを総勘定元帳に転記する

転記に間違いがないか合計残高試算表を使ってチェックする

決算日に合わせて決算書(損益計算書貸借対照表)を作成する

 

 です。

 

どうですか?

正直、「面倒くさい…」と思われたのではないでしょうか?言葉も難しいのでよく分からないですよね…

 

でも、安心して下さい。詳しくは今後お話ししますし、今回は「ふーん」位に思っておいてくだされば結構です。

それに、こういう簿記実務の手間自体は会計ソフトを使うことで解消しますので、自分で1から全てをやる必要はありません。

 

 

決算って何? 簿記の目的

簿記をする目的は、お金の流れを把握することです。

 

では、いつからいつまでの流れの記録をひとまとめとすればよいのでしょうか?

 

それは、開業日からその年の12月31日までです。12月31日時点でどれくらい利益があるかを計算することを決算といいます。

 

「決算」ってよく聞きますけど、何ですか?

 

決算とは、事業として得た収益やかかったお金をまとめてその損益を計算する手続きのことです。

これは、確定申告書に記入する金額を確定させる作業です。年次決算と言います。

 

 

ちなみに、もう1つ決算と呼ばれるものがあります。

それは月次決算と呼ばれるもので、こちらは月の売り上げを把握するためのものです。

 

特に確定申告作業には関係しませんが、自分の経営判断を的確にするために作成することが望ましいと言われているものです。

 

もちろん、マメな方は毎日の損益を計算しても構いません。この場合は日次決算と呼ばれます。

 

 

書類の整理

お金の出し入れがあった場合、その記録が残ります。通帳の記録だったり、領収書、レシートだったりがそうです。

 

こういった記録は帳簿をつけるときに必要であるばかりではなく、第三者にも「これはこの理由で使ったお金です」ということを証拠づける役割があります。

 

 

特に必要となるのは、税務調査等の時です。保管することは義務になっていますので、しっかりと保存しておきましょう!

 

なお、細かいことですが、領収書は相手に渡してしまうものですので、自分の手元には残りません。そのため、領収書は複写式の物にすると便利です。

また、書類によって保管義務が7のものもあれば、5年のものもありますので、しっかりと把握しておきましょう。

   
保存期間 書類
7年 帳簿
決算書
領収書
請求書
預金通帳
5年 その他の書類(見積書、注文書、納品書など)
   

 

 

領収証が発行されない経費は出金伝票で管理します。

領収証が発行されない経費とは、移動のための電車やバス代といった交通費、臨時で雇ったお手伝いさんに配ったお菓子代などです。

 

このような、事業上の取引があったことを証明する書類のことを証憑(しょうひょう)書類といいます。

 

 

財布を分けよう

個人事業主になれば、その事業に使う物の購入は経費として認められることが多いです。給与所得だけを得ている人には得られない、大きな恩恵の1つでしょう。

 

ただ、当たり前と言えば当たり前ですが、いくら個人事業主と言えど、プライベートで使用する物まで経費とすることはできません

 

そのため、しっかりとお金の流れを区別できるように、プライベートの財布と事業用の財布とに分けましょう!

 

もちろん、ここでいう「財布」とは、文字通りの財布のことだけを意味するのではなく、銀行口座も分けましょうという意味です。

 

事務所にかかる費用、家賃や公共料金、固定電話代などを事業用の口座から引き落とされるようにしておけば、とても分かりやすいので便利です。

 

 

自宅兼事務所にしている場合はどうしたらいい?

自宅の一室を利用して開業している、していきたい、という心理カウンセラーの方もおられるかもしれません。

 

そのような場合は、プライベートと事業用の家賃や公共料金等が一緒くたになってしまいます。

 

どうしたらいいのでしょうか?

 

そのような場合でも一部を経費とする事ができます

 

家賃や固定資産税、火災保険などは、自宅面積と作業をしている部屋の比率を計算し、それを元に按分します。

 

仮に自宅が100で作業スペースとして10を使っている場合を考えてみましょう。

この例の場合は、家賃全体の10分の1が経費となり得ます。(7万円の家賃なら、7,000円が経費)

 

公共料金等は、使用割合の算定根拠が合理的であれば、その割合に基づいて按分されます。

 

ただ、この按分割合を個人事業主が任意に決定できるわけではなく、最終的には税務署の判断となります。

ですので、説明資料を作成しておくと対策になるでしょう。

 

 

帳簿

以前、帳簿には大きく分けると主要簿と補助簿があることをお話したことを覚えていますでしょうか。

 

 

主要簿は仕訳帳と総勘定元帳の二つの帳簿からなり、事業における全ての取引を記録します。

 

主要簿 

仕訳帳と総勘定元帳、それぞれについて簡単に説明すると以下のようなものになります。

 

まず仕訳帳ですが、こちらは日付順に記録していくものです。

一方、総勘定元帳は勘定科目毎に記録していくものです。

 

この記事の初めの方にも「総勘定元帳」って出てきましたけど、勘定科目ってなんですか??

 

この点も、今後詳しくご説明しますのでしばらくお待ちくださいね!

ごくごく簡単にだけ説明すると、勘定科目とは、取引によって発生した項目に、属性事に分類して名付けたものです。

例えば、事業のために購入したPCや机、本棚などをまとめて「備品」と名付ける、といったものです。

 

補助簿

対して、補助簿には現金出納帳、預金出納帳、売掛帳、買掛帳などがあります。

補助簿の役割は主要簿を補助することで、大きく分けると補助元帳と補助記入帳に分かれます。

 

補助簿はたくさん種類があるので、表で確認した方が分かりやすいでしょう。

補助簿
補助元帳 商品有高帳
買掛帳
売掛帳
経費帳
固定資産台帳
補助記入帳 現金出納帳
預金出納帳
小口現金出納帳
仕入
売上帳
受取手形記入帳
支払手形記入帳
   

 

青色申告で作成が義務づけられている帳簿は、仕訳帳、総勘定元帳、現金出納帳、預金出納帳、買掛帳、売掛帳、経費帳、固定資産台帳などです。

 

 

まとめ

今回の記事では下記にまとめたようなことが分かってくだされば大丈夫です。

細かいことがわからなくてもOK!

取引があるごとに、仕訳をする。

仕訳を元に様々な表を作成し、確定申告に備える。

正確な表を作るために、領収書等の資料を保管しておく必要がある。

自宅で作業をしている場合、プライベートでかかった費用と仕事でかかった費用を按分することができる。

  

まだ「仕訳」などの用語で分からないものがあっても大丈夫です!

 

次の記事で一つ一つ丁寧に見ていきましょう!

まずは仕分帳からです。

モーズレイ摂食障害支援マニュアル

摂食障害、特に拒食症を抱える患者・クライエントとお会いする心理カウンセラーは必読です

 

いきなり引用ですが、

本書は、年齢や診断を超えて、家族と共にどのように協力していくかについて述べた手引書である。

P006

 

とあるように、摂食障害治療において家族の積極的な参加を促し、そのあり方についてまとめたものが本書の役割となっています。


現在、摂食障害についてエビデンスのある治療法としては、過食症に対する認知行動療法(CBT)や対人関係療法(IPT)があります。

しかし、拒食症に対しては強いエビデンスを示す治療法は今のところありません。そんな中でも家族を巻き込み、家族の役割に焦点を当てることが推奨されています。
 

本書は、このような現状にあって、特に拒食症に対するアプローチを体系化しようと試みている非常に意欲的なマニュアルとなっています。

 
摂食障害全般に関わることをピンクの付箋、過食症に関わることを黄色拒食症に関わるところを水色と、付箋の色を使い分けながら本書を読み進めたのですが、黄色に比べ水色の付箋がずいぶんと多く使われることとなりました。

それだけ、拒食症により焦点が当てられたものとなっていたということでしょう。

 

モーズレイ付箋


拒食症はその症状の性質上、外見的特徴からすぐに病気であることが判断されてしまいます。

それゆえに家族は多くの偏見にさらされやすく、傷つく事も多いようです。


事実、(他の本からの引用ですが)

精神障害者の家族研究によれば、摂食障害患者の家族の負担は、重度の精神病性障害患者の家族よりも大きいという指摘がある。

P8

ということのようです。


その家族の傷つきは、患者への不適切な行動へと繋がり、ますます患者の症状が悪化する、というような悪循環へ陥るリスクを高めてしまいます。

 

これは心理職として、専門家として、なんとか食い止めなければならない悪循環です。

 

本書を読むことで、摂食障害についてはもちろんのこと、患者の心理、家族の心理、家族のサポートの仕方、家族への心理教育内容などを非常によく勉強させていただけます。

 

摂食障害の正確な原因は分かっていない。

P077

ゆえに、摂食障害を引き起こし、持続させている要因に目を向けるべきなのです。


患者心理としてきちんと理解しておく必要があることは、この病気の維持要因は決して“食の問題ではない”ということだろうと思います。


摂食障害は「食べ吐き」や「絶食」などの問題が目にいきやすいため、容易に食の問題にばかり焦点づけられてしまいがちです。

しかし、この病気を維持しているのは、対人関係の問題であったり、感情表出の問題であったり、自尊心の低下が問題であったりするのです。

 

従って、食の問題の改善にだけ力を注いでも、効果が出ることはあまり期待できません。もし出たとしても、それは一時的なものに過ぎないでしょう。

 

 


家族への支援のあり方として本書が指摘するのは、

摂食障害の心理教育と共に、

②家族がCBTのモデルによって自分の情緒的反応を機能分析し、

③動機づけ面接法のスキルを駆使して患者を温かく受容・理解できるように促していくこと

 

です。


それともに、

④「変化についての超理論モデル」を共有し、患者の健康行動変容の動機が今どの段階にいるのかを見定め、その段階に応じた関わりを実践していくことも含みます(詳しくは本書 第7章ご参照ください)。

 

正直、これは結構ハードルが高いことです。

CBTと動機づけ面接、受容共感スキルを身につけるのですから。専門家であっても骨が折れます。

 

しかし、摂食障害、特に拒食症の治療はそれだけの労力が必要だということなのでしょう。

 

家族にこのハードルを越えることをお願いするのですから、治療者がCBTや動機づけ面接をマスターしておく必要があることは言うに及びません。

しっかりと勉強していきたい、と襟が正される思いになりました。

 

編集後記自分の経験から、拒食症に対する治療は非常に難しいと感じます。
それは治療者の力量が如実に反映するからです。有効な治療法がない以上、参考に出来るものが少なく、手探りで治療に当たらざるを得ないところがどうしても出てきてしまうのです。

そんな中にあって、現状唯一の参照枠が本書であると言っても過言ではありません。

とにかく、摂食障害で悩み苦しむ方の支援にあたっている臨床家には本書は必読であろうと思います。
これほど家族と恊働して摂食障害患者を支えるアプローチに真摯に取り組んでいる本は恐らく他にありません。
かなり厚くて読むのは大変なのですが、ご家族やご本人の大変さに比べればなんてことはありません。非常にオススメです。

誰にでもわかる簿記の基礎 複式簿記って何?

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リヒト(@r2209)です。
前回の記事では、開業するまでに必要な手続きについてまとめました。今回は、開業後のことについてお話しします。 

 

 

開業者の強い味方 青色申告

開業をしてその仕事が事業として認められると、自分で確定申告をする必要があります。

 

過去に確定申告と年末調整については勉強しましたね!

 

 

 

確定申告の仕方には、白色申告と呼ばれるものと青色申告と呼ばれるものがあります。

このブログでは、青色申告での申告をすることと前提とてお話しをしていければと思っています。

なぜなら、白色申告にはないメリットが青色申告にはたくさんあるからです。

 

 

青色申告を選択しない理由はありません!

 

 

青色申告をするための条件

青色申告をする場合、帳簿の作成と領収書等の保管が必要となってきます。

 

帳簿づけというと会計や簿記の知識が必要ですので、大変そうに思うかも知れません。

確かに結構帳簿を一からつけようと思ったら結構大変です。

 

しかし、実際のところ、自分だけの力で帳簿づけを行っている人はそう多くはないのではないでしょうか?

ほとんどの人は会計ソフトを使って作成していることと思います。そうした方が圧倒的に楽ですし、効率的です。

 

それに、令和2年以降、青色申告で65万円の控除を受けようと思うったら電子申告または電子帳簿保存を行う必要があるため、ほぼ必然的に会計ソフトを使うことになるでしょう。

無料で使える「やよいの青色申告 オンライン」などの会計ソフトを使うと有利です。

 

会計ソフトを使えば、決算書などの作成はほぼ自動でやってもらえます。

 

 

・・・とはいえ、帳簿の仕組みがどうなっているかをきちんと理解している方が、何かと安心であることは間違いはないでしょう。

それに、簿記の基本を分かっていないとソフトが何をしてくれているのかを理解する事がとても難しく感じることと思います。

 

 

例えるなら、SPSSと統計です。

臨床心理士の資格を持っている方の多くはそうだと思うのですが、卒論や修論・博論などでSPSSといったような統計ソフトを使って論文を書いた経験がおありだと思います。

 

SPSSを使えば、僕たちが手計算しなくても、ソフトが勝手に統計処理をやってくれます。

しかし、だからといって統計のことを全く知らなくても良かったかというと…そんなことはありませんでしたよね。

 

統計の勉強をしなくていいなら、どんなによかったか…(苦笑)

 

そう。

確かに統計は難しいので、多くの人にとって避けれるなら避けたかったもののはず。でも臨床心理士の皆さんは過去にしっかり統計学を勉強しましたよね?

 

それは統計学の基本的なところがわからないと、SPSSが何をしてくれているのかサッパリ分からないからです。

 

会計ソフトと簿記の関係はこれと同じです。

  

そういったわけで、このブログでは簿記についても分かりやすく解説していきたいと思います!

 

 

原則帳簿は毎日つけよう

青色申告も確定申告の一種です。確定申告は年に1回しかありません。

ですので、それに間に合いさえすれば良いのですから、まとめてやれる人はそれで良いと思います。

 

しかし、人は忘れてしまう生き物です。

後で「これ、何のお金だっけ?」となることは想像に難しくありません。そうならないために、できれば毎日帳簿処理することが大切です。

 

開業する=経営者であるという意識がとても重要です。誰も守ってくれません…。

面倒くさくても、自分の身は自分で守るしかありません。

 

 

最低限の簿記の知識をつけよう

副業でやっていく場合なら、他に所得を得る勤め先があるかも知れないので、利益が上がらないことや、お金の流れが鮮明じゃないことは、それほど差し迫った問題ではないかもしれません。

 

しかし、個人開業としてやっていくならば利益を出していかなければなりませんし、お金の流れもしっかりと把握しておく必要があります。直接自分の生活に影響を与えることだからです。まさに死活問題です。

 

 

ところで、今何の説明もなしに「利益」と言う言葉を使いましたが、そもそも利益って何でしょうか?

実はそれを理解するためには、ある程度の簿記の知識が必要になってきます。

 

簿記の観点から、利益とは?ということを考えてみましょう。

 

例えば、お客さんが何か商品を買ってくれたとします。するとそれは売上金額として手元にお金が入ります。

この売上金額は利益と考えて良いでしょうか?

 

もちろん、利益ではありません。

 

その商品を仕入れるためにお金を使っているはずだからです。

ですから、売上金額から仕入金額を差し引く必要があります。

 

では、売上金額−仕入金額=利益 と考えても良いでしょうか?

 

いいえ、これはもまだ正確には利益とは言えません(上記のものは粗利といいます)。

 

なぜなら、その商品を売るまでに他に電気代や広告費なども別途かかっているはずだからです。こういった経費も差し引かなければならないのです。

 

つまり、売上金額−仕入金額−経費=利益 となるのです。

 

ちなみに、「売上金額のことを収益」、「仕入金額+経費のことを費用」ともいう、と覚えておくと決算書を作成する時に便利です。

 

収益−費用=利益 とも言える、ということですね。

 

これが簿記の基礎となります。

 

 

単式簿記複式簿記

実は、簿記と一言で言っても、簿記には大きく単式簿記複式簿記の2つがあります。

青色申告で65万円の控除を受けようと思うと、複式簿記を覚える必要があります。

 

そのため、ここでは複式簿記を中心にお話しします。

 

 

複式簿記

複式簿記とは、単純にお金の出入りや残高を記入するだけではなく、

売上金をすぐに現金で受け取ったのか後日受けとったのかを記録し、

前者なら現金出納帳に、後者なら売掛帳に帳簿するといった具合で記録していく形式です。

 

といってもよくわからないですよね(汗)

 

今はまだ、何を言っているのか分からなくても大丈夫です。このブログを読んでいってくだされば、理解できるようになっていると思います!

 

このように、1つの取引を複数の帳簿に記録していくのです。ですから、複式簿記と呼ばれます。

 

 

必要な帳簿は主要簿補助簿の2つです。

主要簿は仕訳帳総勘定元帳があり、補助簿には現金出納帳預金出納帳売掛帳買掛帳などがあります。

 

こっちも、今は「こういう帳簿があるんだな、ふーん」くらいの理解でOKです!

 

会計ソフトを使えば、1回の入力で複数の帳簿に自動的に振り分けてくれるので便利です。

 

 

まとめ

今日のお話はここまでにしますが、いかがだったでしょうか?

 

開業が事業として認められると青色申告が可能となります。

青色申告で控除等のメリットを享受しようと思ったら、会計や簿記の知識が必要となってきます。

もちろん、会計ソフトを使えば自動作成してもらえるので会計や簿記をマスターする必要はありません。

しかし、SPSSを使う時に統計の知識がある程度必要だったように、会計ソフトを使う場合でも、会計や簿記、特に複式簿記の知識がある方が便利です。

 

複式簿記は、主に、主要簿と補助簿の2つで構成されています。

 

今日は以上のようなことをお話させていただきました。

こういったお話から、なんとなくでも「簿記が必要なんだな。特に複式簿記ってやつが」ということが伝わったとしたら幸いです。

 

ここまでを前提とした上で、次回からはもう少し踏み込んだ簿記のお話しをしていきたいと思います!

 

よろしくお願いします!